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思わず声に出して読みたくなるブログ

F社インターン参加記

  • 基本的に競プロでしかプログラミングをしてない
  • 京大数学科M1
  • AtCoder

このスペックの人間にインターンをさせてくれたりそのまま雇ってくれたりする会社があると言うを聞いたので、俺もこのルートを辿りたいな〜と数年前から考えてた

応募

コースにこだわりは無かったんだけど、7つのコースのうち必須要件を満たせるものが一つしかなかったので必然的に「Google Hotel Ads 配信最適化コース」に申し込んだ

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https://www.forcia.com/jobs/summerinternship2021/gha.html
確率の授業を途中で切った人間としては「確率、統計、数理モデルの知識」に少し不安があったが必須では無いらしいのでまぁ
面接では何話したかあんまり覚えてないけどなんか通った

前日まで

コロナがかなりやばくなってきて新宿行くの怖くなってくる
ワクチン打ててなかったら多分キャンセルしてた

事前勉強として送られてきた旅行業界の本を読んだりpandasの勉強を少しやった
知らない言語はエラー文の意味が全然わからないのですぐにやめた

1日目

前日ABCに出たのもあり寝たのが遅かったのに朝は5時半頃家を出なくちゃいけなくて非常に眠い
コロナ怖くて避けたけど普通に前泊してよかったと思う

業務はホテル広告に関して、適切に値段を設定して売り上げを伸ばそう!みたいな課題
過去のデータから未来の売り上げを推定したい感じ
とりあえず簡単な式に落として今回推定する値とかを具体的にする

夜は会社がとってくれたホテルに泊まる
部屋に洗濯機が付いていたりして結構いいホテルだったが、Wifiがすぐに切れる
暇すぎるので持って行った小説を1冊まるまる読み切る

2日目

データを見ながら色々考える
メンターが数学にかなり強い人間なので、データからただ推定するだけの数学的なアルゴリズム考えてもしょうがないかなぁみたいな気持ち
単なる過去の売り上げだけじゃなくてそれ以外の外部要因とかを推定に盛り込むような、角度をズラした方法で攻めようとする
成功したら面白いけどまず無理だろうなって感じのものしか思い浮かばず焦り始める

2年前にインターンでこの課題を担当した人が今は新卒として働いているらしい
名前を聞いたのでslackでアイコンを確認するとTwitterで見覚えのある人だった
夜はホテルでその人のインターン参加記を読んでヒントをもらおうとしたけどあまり参考にはならなかった

持って行った小説2冊目も読み終わった

3日目

中間発表としてメンターに加え上述の人に現状を伝える
そんなに進捗がないのでふんわりと考えたことを伝えるだけになったが的確な助言がすぐに返って来てビビった
会ったこと無いと思いますって言っちゃった
夜ホテルでACPCで会ってたことを思い出す

夜は暇過ぎてテレビをぼーっと見ながら課題について考える
同期の二人が毎回進捗報告でしっかり成果を発表するので焦りが加速する

4日目

一個くらいは成果物が欲しいねと言う気持ちになり、ようやくプログラムを書き始める
データを扱うのもPythonを書くのもほとんど初めてなので凝ったプログラムは書けず、簡素なものになる
思いついた工夫を取り入れたタイプもいくつか書き、比較用の関数も作ってどれが強いかを色々探った
工夫しないほうが強いか?となり困った

最低限プログラムを書いたと言うので少し安心
後1日で終わりにしては進捗無さすぎるので、残り数時間で出来ることをホテルで考える
あんまり思いつかなかったのでガルパンのドラマCDを聞く

5日目

最終発表用のプレゼン資料を作ったりするのであまり時間は取れず

実現できなかった机上の空論をたくさん喋ることでそれっぽい発表をして乗り切った
同期二人はきちんとした改善をしていて凄い
発表もわかりやすくて、知らない分野の話なのにちゃんと理解できた

最後にちょっとしたお疲れ会を開いてもらい、高級そうなお菓子や修了証書を受け取った
お菓子美味しかった

その他

昼ごはんはこのご時世なので個人で黙々と弁当を食べる形
弁当は美味しいし景色も東京が一望できる眺めだったので満足度は高い
飲み物は10種類くらいのペットボトルやコーヒーマシンなどをいつでも好きに取れる感じで、冷凍庫にはピノも入ってた
コーンフレークとかも用意されていて、最悪朝ごはん食べずに出社しても大丈夫そうな環境が整っていた*1

毎日昼食後は距離を取った上で座談会を開いてもらった
立場も職種も様々な人から話を聞けて、いろんな視点からたくさんの意見を聞けた
会社によって仕事の色が全然違うので就活はしっかり考えたほうがいいっぽい
インターンは会社が教育体制を考え直すきっかけなどにもなるので、10万円分の成果を産めなかったからと卑屈にならなくていいと言われちょっと安心した

技術系の本がたくさんあったりデュアルモニターを使わせてもらったり、フリードリンクなどとも合わせてかなり働きやすい環境を提供してもらえた
仮眠室とかもあったりして、全体的に社員に優しい

終わりに

生のデータを扱って色々考えることが出来たのは本当に貴重な経験だった
話も色々聞けたし会社の雰囲気も知れて、リスクを負ってでも出勤した甲斐があったなと思う

今回初見の言語や概念にたくさんぶつかって、諸々へのモチベがかなり上がった
数学は深く勉強しておくと意外な場面で現象を説明出来ることがあったりするっぽい
Pythonもあんまり触ってなかったけど欲しい関数がたくさんあって便利
Excel もただの表アプリじゃなくて関数とかついてて意外に色々出来た

インターン参加実績が出来たことで就活への不安も多少やらわいだかな
特に不満は無かったので今回の会社がそのまま内定くれれば一番楽なんだけどな〜

総じて良いインターンだったのでオススメです
お金もたくさんもらえるし
コロナのせいで経験出来なかったことも多分多いので、後輩はコロナ明けるまで留年して調整した方がいいかも

*1:食べるタイミングわからなかったから京都帰ってきてから自分で買った